これからの時代に必要な大都市型大家族住居

この住居のキーワードを2つ挙げると、大家族と大都市だろう。

大家族という言葉には、世代を跨いだ家族や親戚が、同じ家や近所に暮らすといった昔の田舎の暮らしのイメージがある。ここには、現代では見ることが少なくなった、そうした光景があって、皆が様々に繋がりながら、何かの折には一同に集い、助け合っている。

そうした家族やコミュニティーの姿とは対照的に、この空間が存在するのは明らかに大都市の中央部であり、建築デザインもそうした都市の持つ多様性や合理性を十分に反映させた形となっている。

この空間の一番の面白さは、実はそうした暮らしの在り方と建築空間の関係性にあり、大家族と大都会というある意味で矛盾したベクトルを内包する居住空間が、新鮮な形として、ここにはある事だと思う。

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