OMOTESANDOU 2017 Residence_Omotesandou_Tokyo
- OVERVIEW
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- Use :
- Residence
- Size :
- 240 ㎡
- Type :
- Renovation
- POSITION
- architect / designer / contractor / construction manager
長い廊下に隠された力
行く先にある「 空間 」で変わる歩く愉しみ
長い廊下の曲り家
このペントハウスには、長い廊下がある。敷地の制約上の理由でこうなっているのだが、導線というモノサシとは違う 視点で考えると、色々と愉しいことがある。日常の中で、これだけ家の中で歩くというのは、珍しい。
まずは、外の景色を挟んで家の向こう側が見える景色が良い。普通の四角い間取りでは、家の中から家の中を眺めるという事は無い。外側と内側の空間がより近い感じで、個人的に気持ちいいなと感じる。
もう一つには、長い廊下は、人間に歩く=移動するという事を視覚的にも身体的にも強く印象付ける。これを面倒だと感じてしまえば、日常的なストレスをかかえる事になってしまうが、子供が遠足にいく時のように、どこか楽しい場所にいくというイメージを持てたなら、こんなに楽しい空間はない。
それぞれの廊下の先に何が待っているのかで、廊下の意味や空間のイメージが大きく異なることを考えると、建築は不思議で、とても人間的なものだ。