空海と縁の深い京都 東寺で、特設の能舞台を作る機会があった。
この新作能の公演のために作られた舞台で、原作者は免疫学者の多田富雄。演題は「一石仙人」という、アインシュタインの相対性理論を、能という形で表現したものだ。
空海と縁の深い京都 東寺で、特設の能舞台を作る機会があった。
この新作能の公演のために作られた舞台で、原作者は免疫学者の多田富雄。演題は「一石仙人」という、アインシュタインの相対性理論を、能という形で表現したものだ。
その舞台は、丸太を不規則に積み上げた上に、一枚の大きな板を載せただけもので、どのような状態で安定するのかは、予測出来ない。ただ一つ一つの部材に自由があるからこそ、最終的にはある均衡した状態に辿り着く。この舞台を見て、ある人が「偶有性」という言葉で表現したが、それが「寛容」という世界観を持った空海やアインシュタイン、多田富雄の世界に繋がるものであって欲しいと思っている。
竣工: 2008
場所: 京都 東寺 能舞台
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